師走の京都───40年振りの再会(その3)

たまたま見かけた仁和寺は、
 
皇室とゆかりの深い寺で、出家後の宇多法皇が住したことから、「御室御所」(おむろごしょ)と称された。明治維新以降は、仁和寺の門跡に皇族が就かなくなったこともあり、「旧御室御所」と称するようになった。
御室は桜の名所としても知られ、春の桜と秋の紅葉の時期は多くの参拝者でにぎわう。徒然草に登場する「仁和寺にある法師」の話は著名である。当寺はまた、宇多天皇を流祖とする華道御室流の家元でもある。
※WIKIより引用
 
という由緒正しいお寺らしい。


ぼくは、神社仏閣などには昔からさほど興味がないのだが、
(日本史よりは世界史のほうが面白くて好きだったから)
御殿・霊宝館の拝観料が300円(だったと思う)という安さだったので、
折角だから入ってみようかと思い、中も見物してみると、
とりわけ庭の美しさが目を引く、入るだけの価値あるお寺だった。


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予定では次に、石庭で有名な竜安寺を観に行くつもりだったが、
ここで庭を充分に堪能したので、竜安寺に行っても、同じような庭に
石が置いてあるだけだろうと思い()、そこを飛ばして金閣寺に向かった。
 
京都旅行で最もお金がかかるのは拝観料と駐車料金だ。
本来なら、電車を乗り継いだり、のんびり歩いたりしながら見物するのが
良いのだろうが、今回の旅行は飽くまでもT君との夜の呑み会がメインで、
綾部市からわざわざ車で来て案内してもらっていることもあり、
あまり彼に無用な散財はさせたくないと思っていた。
 
そこで、金閣寺など、当然T君はこれまで何度も見ているだろうからと、
駐車場が満車で、入れるのに少し時間がかかりそうなこともあって、
ぼく一人だけ車を降りて中に入り、さっと観て来ることにした。
 
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生の金閣寺は、見事に絵葉書どおりのきらきらと光り輝く寺だった。
でも単にそれだけのことで、一生に一度見れば充分だとも思った。


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とは言え、こんな感じで四方八方から眺めるとそれぞれ趣が異なってなかなか面白い。
 
30分ほど早足で歩きまわりながら観て、駐車場で再び彼と合流した。 
この段階で、時間も結構経っており、すでに1時近くになっていたはずだ。
 
そこでT君から「昼飯どうする?」という発言があり、
ぼくは「どこでも良いよ。車が止められるところじゃないと大変だろう」
と答え、ファミレスみたいな処でも全然構わなかったのだが、
T君はさすがに考えていた場所があったらしく、そこに向かった。
 
彼が連れて行ってくれた『キャピタル東洋亭本店』というその店は、
創業が明治30年(1897年)で、118年の歴史を誇る老舗洋食店だった。


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以前は本格的なフランス料理店だったらしいが、
現在はちょっとお洒落な高級洋食店という感じだろうか。
T君が現在の奥様と付き合っていた頃、デートの時によく使った店らしい。
※もしこれを見た奥様が「私行ったことないよ!!」とか言って家庭不和の
火種を作るとまずいと思ったので、今電話で彼に再確認した。(^^)/
 
ハンバーグがお薦めと彼が言うので、二人とも
 
“アルミホイルに包まれた東洋亭ハンバーグステーキと丸ごとトマトサラダとパン又はライスが付きます。Bランチは、それに大好みのデザートと飲み物(コーヒー、紅茶又はカモミールティー)が付きます。”


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という「東洋亭ハンバーグランチB」というのを注文した。
※お店のHPに書かれているメニューの文章をそのまま引用
 
え?? “大好みの”?? 変だな。これは“お好みの”の誤植じゃないの?
と、今この文章を書きながら思った。
 
そこで、店に電話して確認したら、やはり“お好みの”の誤植らしい。
下記のページは、近々に書き換えられることでしょう()
ちなみに、ハンバーグやトマト、デザートなどの写真も撮り損なっていたので、
ついでにHPに載っていた写真の使用許諾もいただきました。
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 ハンバーグはもちろん美味しかったけれど、絶品だったのがこの”丸ごとトマト”。
冷えていて、わずかに酸味を感じさせるツナサラダとの相性が抜群で、
“これは美味い!!”と唸った。生まれて初めて経験した味だった。
写真を見ていたら、また食べたくなってきてしまった。
デザートの「百年プリン」というのも、なかなかのものだった。


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(どこまで続く?? まだ初日の半分だ)