紙飛行機、飛んだああああ───。
当時、誰の発案か忘れたが、O君、I君、TO君、TA君たちと
紙飛行機を作って屋上から飛ばそうということで、
放課後に飛行機作りをしていた。
秋も深まり冬の足音が近づいてきた頃、ようやく完成した。
白い段ボール紙で作った、
両翼の長さが身の丈ほどにもなる大きな紙飛行機で、
それを屋上から飛ばした。
それを屋上から飛ばした。
これから離れ離れになる私たちの高校進学後の
将来への夢を乗せたつもりだったかもしれない。
その紙飛行機は緩やかな軌跡を描きながら、
3分ぐらい飛んでいたろうか、校庭に静かに着地した。
将来への夢を乗せたつもりだったかもしれない。
その紙飛行機は緩やかな軌跡を描きながら、
3分ぐらい飛んでいたろうか、校庭に静かに着地した。
まだ学校に残っていた生徒たちもかなりいて、
上空から突如舞い降りてきた大きな紙飛行機を見て驚いていた。
屋上でそれを見届けた私たちは「やったあ」と大喜びだった。
上空から突如舞い降りてきた大きな紙飛行機を見て驚いていた。
屋上でそれを見届けた私たちは「やったあ」と大喜びだった。
だが、すぐに担任のH先生に見つかり
「受験がもうすぐだというのに、お前ら何やってるんだ」
と大目玉をくらった。
あれは、受験のプレッシャーから逃げたいという
現実逃避の気持ちの表れだったのだと思う。
「受験がもうすぐだというのに、お前ら何やってるんだ」
と大目玉をくらった。
あれは、受験のプレッシャーから逃げたいという
現実逃避の気持ちの表れだったのだと思う。
でも───
昨日深夜───
何気なしに開いたメール───。
何気なしに開いたメール───。
飛ばした紙飛行機が、ゆっくりと時間をかけて舞い戻って来たみたいだ。
うれしかった。
本音を言えば、心の中では半分諦めかけていただけに、本当にうれしかった。
本音を言えば、心の中では半分諦めかけていただけに、本当にうれしかった。
F君。Tさん。連絡ありがとう。
H先生、クラスのみんな。
40年振りにお会いできるのを楽しみにしております。<(_ _)>
H先生、クラスのみんな。
40年振りにお会いできるのを楽しみにしております。<(_ _)>