廃止に当たって新聞社としての矜持を問う───。

下記の文章は、河北新報オンラインコミュニテイが閉鎖されたため、このヤフーブログに移行したものです。
※2017年3月のブログ内容は、そのために移行したものが殆どです。ご了承下さい。<(_ _)>

一方的な、あまりに一方的な通告だと思う。
私がヤフーのブログから、この河北新報オンラインコミュニティに移ったのは、台原中学校の同期の還暦同窓会まであと2年と迫り、代表幹事として、こちらに書けば誰か気づいてくれるのでは、という期待感からだった。
一昨年9月。
その期待は移行したわずか2日後に当時の担当者から河北の夕刊に載せたいという依頼を受けたことで見事に叶い、翌週のクラス会に40数年振りに参加し、仲間と会うことができた。
そのことには、河北新報社様に非常に感謝しています。
その後も私は色々なことを書き続けた。
東京と仙台の文化格差。
東京の想い出。
故郷仙台に対する思い。
今年の3月以降は、仕事が忙しくなり大幅に頻度は減ったが、それでもこのコミュニティを評価していた。
ヤフーなどのブログと違い、地域に根差した情報の共有。
地域民としての一体感。
など、独自性を出して書かれた内容は、それこそ地域創生の意味として存在意義があると感じたからだ。
サービス終了の文言には下記のように書かれている。
同様のサービスがインターネット上で数多く提供される時代を迎え、コミュニティサイトが一定の役割を終えたと判断させていただきました。
私は河北新報社に問いたい。
同様のサービスが日本中に数多く提供されているからこそ、地域に根差したコミュニティサイトが必要ではないのかと。
さらに
第16条 サービス提供の中断など
にはこう書かれている。
弊社は次の各号の内容に該当する場合、本サービス提供の一部または全部を制限、または中断できます。
1.情報通信設備の保守点検、交換及び故障などやむを得ない場合
2.機関通信事業者が電気通信サービスを中断した場合
3.利用集中などにより、正常なサービスに支障が生じた場合
4.メンテナンスを行うなど弊社が必要と判断した場合
5.その他、不可抗力的な事由
本サービスの提供の制限や中断をできるのは上記5つの理由がある場合だけである。
当然1~4は当てはまらない。当てはまるのは5だけである。
すなわち、不可抗力的な事由が発生したのである。
それは何か? 敢えて書くまい。
新聞社と言っても営利企業なのだから。
昔、私は、フジテレビが『ライブドアからの買収騒動』について自社のニュースでは一切触れなかったことを非難した。新聞やテレビが『天下の公器』と声高に述べられる時代など去ったのである。それでも、マスメディアにはマスメディアたる矜持をしっかりと示してもらいたいと思う。
まあ、私がここで吠えてもしかたないのは重々承知している。
何故なら下記にはこう書かれているからだ。
第21条 免責事項
弊社が必要と判断した場合には、会員に通知することなく本サービスの提供を停止または中止することができるものとします。弊社がサービスの提供を停止または中止したことより会員に発生するあらゆる損害について、弊社は一切その責任を負わないものとします。
本サービスを利用した場合または利用できなかった場合に発生したあらゆる損害について、弊社は一切その責任を負わないものとします。
これは、営利企業である以上、最後の逃げ道として必ず書かれている。
仕方がない。
それでも、私はやはり河北新報社に問いたい。
もう少し、誠意を持った文言で説明すべきではないかと。
言葉の重さ、文章の重さの意味を最も自覚し必要とされるのが新聞なのだから。
河北新報社様。
廃止に当たって、もう少し説明すべき、或いは書くことはないのでしょうか?