師走の京都───40年振りの再会(その5)

1時間とは言わないまでも、優に40分以上は歩いただろうか。
ようやくぼくらは「清水寺」というよりも“清水の舞台”に到着した。

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清水の舞台より眼下を望む。ここから飛び降りるのはさすがに勇気がいるだろう。

“清水の舞台”の混雑度合いは凄まじいものがあった。
それでも、今年の秋は全国的に暖かかったせいか、
本来ならとっくに終わっているはずの紅葉に何とか間に合い、
その見頃をわずかに残していたのが救いだった。

※言わずと知れた清水寺
京都市街を見渡す事ができる清水の舞台は世界文化遺産にも登録され、
ミシュランが発行する観光ガイドブックでは三つ星の評価を得ている。
とのことらしい。

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本殿には寄らず、絵葉書などで有名な清水寺のアングルが映せる場所まで
ぼくらは雑踏の中で少しだけ記念撮影をしながら歩き続けた。

様々なところで目にする清水の舞台の外観が見える場所に到着した。
絵葉書や教科書の写真に出ている清水寺は、ここから撮影されるのだろう。

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ここから見える清水の舞台が最も有名な撮影場所

ここで写真を撮った後、ぼくらは下に降りて行き、Uターンするような感じで、
先ほどまで登って来た石段を再び下っていくことになる。

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真下から見上げる清水の舞台。紅葉と相まって面白い。

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三重塔を下から見上げる

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真っ赤な紅葉

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再び石段を降りていく

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帰りも相変わらずの混雑ぶり

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夕暮れ時の三重塔。逆光が不思議な雰囲気を醸し出している。

石段を歩き降りて、平坦な道に戻り、高台寺に近づいた頃、
時計を見るとまだ4時半前だった。
ライトアップまでには、まだ30分以上もある。
歩き疲れたぼくらは、その時間までお茶屋で休憩することにした。
T君は万歩計を着けて来ており、それを見ると、すでに2万歩を越えていた。
さすがに疲れるわけである。
仕事の関係で、始終走ったり、歩き回ったりしているぼくでも、
久々にくるぶしの辺りにかすかな痛みを感じ始めていた。

そこで軽く茶飲み話をした後、高台寺に向かった。

(どこまでも続く)