「お雑煮離婚」───1月2日に主人が出て行った!!


東京都にお住いの30代女性から(出身は広島県
正月過ぎに陸上の全国大会(駅伝)を控え、監督から両親に「健康管理・体重管理」の見張りを頼まれ、引退するまで10年間、おモチの入っていないお雑煮を食べていました。引退したあと、反動で「今年は5個、おかわりで3個」などと激しくもちをいれたものを食するようになりました。かつお出汁をとった京都風(母の出身)が我が家のスタイルです。


宮城県仙台市にお住いの30代女性から
我が家のお雑煮は“仙台雑煮”と言われているもので、焼きハゼでダシをとるのが特徴です。お醤油味のすまし仕立てで、大根、人参、セリなどの野菜を入れてカマボコやイクラをのせた見た目にもきれいなお雑煮なんですよ。幸い(?)主人も同じ宮城県人なので、毎年家族みんなでこの“仙台雑煮”を食べています。おいしいですよ!!

私感:この方の書かれているのが、最もポピュラーな仙台雑煮のようですね。この方は私が仙台出身だと書いたメールを最後まで読まなかったようです(笑)。


栃木県にお住いの20代女性から(出身は兵庫県
私は鶏だしの澄まし汁で、中にとりのささみと長ねぎを入れます。で、焼いたお餅をその中に入れて食べる!! 食べる時にお好みで、おかかや刻みのりを入れます。でも今年結婚した夫(栃木県)は、けんちん汁みたいな、ごぼうや大根、いもなどたくさん入れたものの中にお餅を入れて、どろどろになるまで煮込んだものがお雑煮なんです!! 気持ち悪くて食べれない~!! 今度のお正月はなんと言われようと、私好みで作ります!!


東京都にお住いの30代女性から(出身は千葉県)
うちの実家は、干しいたけだしのあま~いお雑煮です。あまいというところを除けば、いたって普通の東京風だと思います。具は鶏肉、かまぼこ、青菜、角もち。でも! 今年はだんなの実家ではじめてのお正月なので楽しみで楽しみで。ぐふふっ。だんなの実家は関西なのでどんなおせちとお雑煮がでてくるのかとか、どんなお正月の迎え方なんだろうとか、今から楽しみで仕方ありません。今年は期待のお正月なんです。びっくり! とか面白いことがあったら報告しますね。


京都府にお住いの20代女性から
友達の家で食べた、雑煮には「数の子」が入ってた・・・超まずい。

私感数の子を入れるのは他にもあったような。私は、数の子は高いだけでたいして美味しいものではないといつも思っています。でもお雑煮に入っていてもさほど違和感はないような気がします。“いくら”のように上に乗っているだけなら。一緒に煮込んでいるようなら話は別ですが(笑)。


東京都にお住いの30代男性から(出身は長崎県
白味噌で,昆布といりこダシでした。具は大根,しいたけ等,肉は鶏肉。あと近海で摂れる魚介類がメインでした。餅がトロトロになって,昆布とごっちゃになっているのを食べるのが好きでした。あっ,そうそう,こっち(東京)に来てはじめて四角い餅があるのを知りました。九州の田舎では,新築祝いで,屋根から餅を投げる習慣がありましたっけ。この餅も,普段焼いて食べる餅も,正月に飾る餅も,ぜーんぶ丸い餅でした。

私感:仙台もお雑煮は角餅ですが、この方の書かれている所謂「建前」で棟梁が投げるお餅は仙台でも丸餅ですよね。私が中学生の頃は新興住宅地の新築ラッシュ時代で、自転車で走っているとあの旗が上がっているのをよく見かけたものです。すぐに行って、投げる餅や5円玉の包みに飛びついていました。最近は「建前」をやること自体が少なくなったようです。


神奈川県にお住いの40代女性から(出身は愛知県)
私の実家のお雑煮はかなりシンプルで、醤油仕立てで入れる野菜はほうれん草のみです。餅は四角い餅で焼かずに煮ます。で、食べる前に「花かつお」を入れます。結婚して始めて主人にお雑煮を出したらひっくり返ってしまいました。主人は東京出身で餅は焼く、入れる野菜も種類が多い、花かつおなんてとんでもないと言われてしまいました。今では主人と鍋を別にして作ってます。お雑煮だけは絶対譲れませんから(笑)。


京都府にお住いの30代女性から(出身は静岡県
出身は静岡なので、基本的にあっさり醤油味の出汁に大根、里芋、小松菜、鰹節と海苔です。こくを出したい時には鴨肉を入れます。大学進学で京都へ来て早や?年。京都は白味噌に大根、人参、たっぷりの鰹節。どちらも毎年作ります。でも、飽きちゃうでしょ? そんな時にトムヤムクンにお餅を入れると、GOOなのよ。おすすめですわ! 最近、お餅をお隣さんにあげた時、間違って餡子の入ったお餅を、お雑煮に入れちゃったんですって。すっごく美味しいからやってみて!と言われ、やってましぇーん が(だって怖い)うっとり顔だったので一回チャレンジしようか・・・と。お餅は味がないので意外と、とんでもない組み合わせでいけるのかもしれませんね。凄ーいお雑煮に今年はチャレンジしちゃおうかな!!

私感:この方の言う“チャレンジしたい凄ーいお雑煮”は、香川県ではごく当たり前のお雑煮なのですが……。


“長野県から出たことなし”の30代女性から
実家のお雑煮はしょうゆ味の澄まし汁仕立てで、焼いた餅と小松菜、鶏肉、蒲鉾といったシンプルなものでした。(〇〇さんの嘆いていたやつですね)でも、嫁ぎ先のお雑煮が変わってるんですよ~。新巻鮭の氷頭を細かく切ったものと豚バラ肉でとった出汁に、これでもかっ!ってくらいの白菜を入れてしんなりとするくらい煮、醤油少々で味を調えてあるんです。(氷頭も豚バラも取り出さずに一緒に食べます)ここに焼いた餅を入れて少し煮、椀に盛ってから蒲鉾やエビなどを添えてそれらしく飾ってあるのですが、初めて食べたときは「これが雑煮なの??」と、驚きました。あまりの具の多さにのけぞってたりして・・・(^。^; でも、これがなかなか癖になる味で、今では長年食べてきた実家のお雑煮より気に入っています。氷頭から出る出汁が何ともいえず旨いんですよ~。ちなみに、これは元旦だけでなく、正月中はちょくちょく出てきます。と、いうより、餅がある間はよく食べます。おかずの用意が面倒だな~なんて時に登場するんですね。元旦以外はエビなどの飾りは無しですけど・・・。
私感:これを読むと嫁ぎ先も長野県だと思うのですが、県内でもこれほど違うようです。まあ、長野は広い(北信・中信・南信と別れるんでしたか?)ので、さもありなんという気がします。


青森県にお住いの20代女性から
雑煮話のところで恐縮なんですが。私の母は大の汁粉好きです。だもんで、我が家の正月ではいつもいつも汁粉が出ておりました。というか、おかげさまで私は中学に入るまで「雑煮」という名前すら知らずに育ってきたのです。が、世の中には「雑煮」という物があることを知り、私はとっても興味を持ちました。「お雑煮ってどんなものなの~? 雑炊とどう違うの~??」(今はこの違いは分かります^-^;)
そう思った私は、ある年、母にお願いしたのです。
私「あのね~、今度の正月はお汁粉じゃなくてお雑煮が食べたいんだけど・・・」
母「ああ、いいよ。作ってあげる」私はまだ見ぬ雑煮に胸を躍らせて正月を迎えました。
母「はーい、できたよ~」
そう言いながら運んできたお椀を私は覗き込みました。
私「・・・・・・・・」
お椀の中は真っ黒でした。
そうです。母は雑煮を作ってくれると言いながら、またしてもお汁粉をこさえてくれやがったのです。
もちろん私は猛抗議しましたが、母はさも当たり前のように答えました。
「だってお母さん、お汁粉好きだし」
母の実家に遊びに行ってもお汁粉しか出ないため、私は生まれてこのかた30年近く、「地元の雑煮」という物にお目に掛かったことがありません。昨年、私なりに作った雑煮は、板麩・シメジ・三つ葉が入ったお吸い物(醤油味)に角餅を放り込んだだけという感じの物でした。その隣で母がお汁粉を作り、雑煮には目もくれずに汁粉を食べていたのは申し上げるまでもないでしょう。我が家のお汁粉は「粒あん&角餅」です。(←関係ないか・・・)

私感:何ともコメントしようがありません。この後もずっとそんな状況だったのでしょうか?


神奈川県にお住いの50歳以上(?)の男性から(出身は北海道)
弊方のお雑煮は、京菜(水菜)と牛蒡(ごぼう)、大根と人参の短冊に椎茸が入ったお澄ましに焼いた切り餅を入れたものが基本で、往々に鶏でだしをとったり、短冊の蒲鉾を加える事も有ります。お雑煮は母方の流れを汲むものですが、母方の祖父母は何れも伊達藩の出で、数十年前の記憶では、正月と盆に挨拶に集まる人々から大叔父が「お殿様」と呼ばれていましたので、多分伊達乃至仙台近くの出城周辺の雑煮に、ヒョットすると北海道伊達紋別の風土・環境の影響が加わり、更に祖母か母が栄養価を高めたのではないかと思います。処で、女房には結婚前に上記のレシピのお雑煮を作る事を承知して貰い、毎年このお雑煮で新年を祝っています。お陰様で(?)私達は約35年間喧嘩一つした事のないシアワセ夫婦で有り続けています。女房とお雑煮に感謝!

私感:この返信をいただいてから15年。仲睦まじく幸せな金婚式を迎えたことと思われます。


埼玉県にお住いの30代女性から(出身は東京都)
両親ともに浅草(東京)の出身です。うちのお雑煮は 塩味で 具はほとんど入ってません。父 曰く「雑煮や味噌汁に具をたくさん入れるのは 田舎者」だそうです。いろいろ調べてわかったのですが(こんなの調べるのが好きです)江戸っ子は貧乏で 具をたくさん入れられなかった(江戸時代)。負け惜しみの強い江戸っ子は 貧乏だと言えずにそれを「粋」と言ったそうです。花見のお弁当に沢庵の切ったのを入れるのも 卵が買えなった貧乏な江戸っ子の「粋」というか「見栄」。うちのお雑煮は、小さい鶏肉1切れ、小さく切った人参1切れ、小さい里芋1個、焼いたお餅1個、 三つ葉少々だけです。食べるというよりは 飲むっていう状態ですが 弟はこれが食べたい(飲みたい?)ばっかりに わざわざお嫁さんを連れて 帰ってくるそうです。

私感:東京雑煮が質素なのはそういうことだったのですね。とても勉強になりました。<(_ _)>


千葉県にお住いの30代女性から
実家を出て一人になってから、お雑煮って食べてません・・・。なつかしいです。うちでは、具はサトイモ三つ葉・・・。あとは何だったのか・・・。いつもはご飯を茶碗一杯も食べない私が、おもちはいつも3つ!でした。味付けって醤油ですよね?? あの溶けかかったおもちが最高で。実家に帰ろう・・・・。

私感:書いているうちに実家が恋しくなったのでしょう。このメールをいただいたのは12月後半だったと思うので、久々の帰省でのお正月に故郷や家族のありがたさが身に沁みたのではないでしょうか。


岡山県にお住いの30代女性から
結婚してから、姑さんのおせちにビビビックリ。5000円のオードブルだったのです。ショックショック、た~いむショック! 実家では、ありとあらゆるおせちを作ります。一般的な役者は作ります。しらたきのたらこ和えは旨い。棒だらも最高! 結婚して7年になりますが、少しづつおせちをしていってます。徐々に増やして私のおせちにしてます。角が立たぬように。勿論オードブルも買ってます。涙。

私感:15年前はおせちを作らずに注文するなんて、とんでもないことだったのです。今では多くのご家庭がインターネットやホテル、デパートなどのおせちで済ませているところが多いと思います。こんなところに時代の移り変わりを感じることが出来ます。


歴史は繰り返す・・・・・・。
大阪府にお住いの20代女性から
同じ関西でも、実家では関西ならではの白味噌。それに、主人は三重出身で醤油汁らしく、去年の年末は。「醤油や!」「白味噌やないとあかん!」とあれほど言い合いになったことはありません。実家の母も父と同じような事でもめたようで歴史は繰り返すもんだと思いました。(^-^)


宮城県にお住いの40代女性から(出身は北海道)
仙台にお嫁にきて、初めてのお正月。姑が作るお雑煮に唖然としました。お雑煮の鍋の中いっぱいに大根の千切り、千切り、千切り。丁度「なます」に入れるくらいのものがたくさん。箸が立つくらい入れるんです。一応その他にも、いくらやニンジン、セリ、鶏肉も入れるんですけど。なんと言っても一番は大根。まぁお餅の消化も良くなると言えばそうかも知れないですけど・・・。仙台のお雑煮にはよく「焼きハゼ」をいれるって聞きますが。大根をこんなに入れる所って他にあるのかなぁ・・・。それとも仙台でも我が家だけかも???

私感:これは仙台でもこの方の家だけじゃないでしょうか? 私の家では箸が立つくらいに大根の千切りを入れたお雑煮を食べたことはないのですが。


1月2日に主人が出て行った!!
福岡県にお住いの40代女性から
九州は筑前煮を必ず作りますが、私のいる所は“がめ煮”と言います。家の中で一番大きな鍋で、がめ煮をつくります。我が家は朝昼晩と一日中食べます。ほかはするめと昆布とかしわ肉がはいった雑煮を食べます。今年の正月はこの正月料理で家族みんなでけんかになり、とうとう主人が1月2日に出て行きました。たがが食べ物のことで大喧嘩になったので、来年は喧嘩をしないように気をつけたいと思います。ちなみに喧嘩をしたのは結婚以来、2回目でした。来年で20年になります。

私感:食べ物の恨みは恐ろしいはず。その後は本当に喧嘩にならなかったのでしょうか?


神奈川県にお住いの30代女性から(出身は千葉県)
中部出身の旦那と関東の妻ですが、夫婦ともにまるっきりこだわりがないため、いろいろ楽しんでおります。寄せ鍋風、おでん風、豚汁風、しょうゆ味、味噌味、焼餅、煮餅・・・。具もしいたけくらいしか入ってなかったり、豪華にカニが入ってたり、出汁もカツオだったりこんぶだったりまぜたり・・・。こだわらないで作ると、気持ちも楽だし、三が日どころか1週間以上食べつけてもあきません!こだわりを捨てるというのが我が家のこだわりです

私感:ここまでなると、一種の「お雑煮哲学」ですね。

だいぶ長くなりましたので今回はここまでとさせていただきます。
お正月からかなり日も経ってしまいましたので、
次回、本当にあった「お雑煮離婚」と私が最も驚いた北海道の地方のお雑煮などを
掲載して終了とさせていただきます。楽しみにお待ちください。<(_ _)>